鉄塔のシラサギ

過去投稿分(2016年12月~2023年12月)
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シラサギを見た。
彼は送電鉄塔の水平材のところにふわりと降りたち、周りを見回すような仕草をしている。
水辺でもあまり見かけないのに、鉄塔に停まっているなんて。
その光景を目の当たりにして、とてもよいご褒美をいただいた気持ちになる。

ウィキペディアさんによるとシラサギは「ほぼ体全体が白いサギの総称」であって、
種類を指すものではないらしい。
ダイサギ、チュウサギ、コサギ、まれにカラシラサギも該当するとのこと。名前が体の大きさにちなんでつけられたのかしら。美しい姿のわりには名前がそっけない。ここではシラサギさんでとおす。

シラサギさんと並んで、カワセミも出会えるとかなりほわっとした気持ちにさせてくれる。
もっとも、カワセミどんは警戒心が強い上に俊敏である(こちらは”どん”づけ)。
瑠璃色の美しい姿を目に焼き付けたい気持ちをあざ笑うかのように、
あっちにびゅん、こっちにびゅんと目まぐるしく飛び回る。
滅多にくつろいでいる姿なんて拝めない。
だからもし出会えたなら、とってもしあわせな気持ちにさせてくれる。

シラサギさんもカワセミどんも、それぞれの暮らしている姿だけで十分に心をなごませてくれる。
シラサギの羽が瑠璃色だったら、かなり異様だ。白だから草っ原に映える。
カワセミどんの羽が白かったら、いまほど人の心をひきつけられるだろうか。

鳥を見て8月の自分を振り返るなら、不自然な行動をしていたことが多かったと思う。
もう、新しい9月。
身の回りのことは多くのことを言葉のない形で教えてくれるし、
そういうことを漏らさないで捕まえられるように、アンテナは磨いておきたい。

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