イケメンへの復帰なるか

過去投稿分(2016年12月~2023年12月)
この記事は約2分で読めます。

正月にかけて久々にテレビをよく観た。両親の間では「必殺仕事人」と「ポツンと一軒家」と「ついていっていいですか」が流行っているらしい。

今までほとんどテレビを観ない生活をしてきたので、文明の流行りにちょっと追いついたようで楽しかった。ということは、私の長年の課題が解消される日も近いかもしれないと思う。

私の長年の課題。それは、流行りのイケメンがまったくわからないこと。(あとお笑い芸人もわからない)

社交の会話でよく出てくる「芸能人に例えるとどんなタイプが好き?」は毎度答えようがなくて困る。テレビによく出てくれば当然大抵の人は知っている。でも生活の中にテレビが入っていないため、まったくわからなくて、はぐらかすくらいしかできないのです。

ips細胞の研究をされている山下伸弥教授って素敵ですよねと答えたことはあるけど、そういうことではないらしい。

そこに数年前、たまたま靖国神社を歩いていたら、高齢のご婦人に話しかけられた記憶が上塗りされた。和服を着て喋りもはっきりしたご婦人は、ふらふらと歩いていた私を捕まえ、滔々と太平洋戦争の話について語り始めた。

話は硫黄島におよび、高射砲や速射砲と言った武器や指揮官の栗林中将へと続いていく。その途端、彼女の表情は和らぐ。「クラークゲーブルもいいけどね、また栗林中将がいい男なのよ〜(意訳)」。

クラークゲーブルよりいい男なんだ……栗林中将。

老婦人はいかに栗林中将がいい男であるのかを、太平洋戦争の話の時よりも高い熱量で語りまくった。

最後に「あなたが私くらいの年齢になったらこの話を書きなさい」と言い残して風のように去っていった。

ちなみに私は自分のことをほぼ話しておらず、文章の仕事に携わっていることも彼女は当然知らない。私に戦争の話を書けといったのか、クラークゲーブルより栗林中将の方がイケメンであることを書けといったのか謎のままである。

とにかく、クラークゲーブルと栗林中将がイケメン枠に追加された。

さらに近年では1日に一度は馬の画像を見て癒されるようになった。その影響で賭け事はしないのだけど、有名な競走馬ならわかるようになり、なんならイケメンを見るよりも馬の画像を見る機会が多い。

自動的にイケメン=馬の回路まで設計されるようになっている。
そんな状況に正月のテレビという一筋の光がもたらされたのだ。

結論からいうと、はやりのイケメンはよくわからなかった(爆)。

けれど、イケメンと美女と馬と推しを並べておけば、全体的に平和が訪れるような気がした正月明けであることよ。ちゃんちゃん。

タイトルとURLをコピーしました