お菓子の大工さん・ケバヤシ先生のおしゃべり図工室・夜の部に参加した。
フェイクスイーツや工業製品のネジをアートアクセサリーに変えてしまう探究心と手先の細やかさは、会うたびにすごいと思う。本人に言わせると「え、基本引きこもりだから」で片付けちゃうのだけど。ハンドメイドにしろアートアクセサリーにしろ、黙々と製造するわけだから、ある程度は引きこもりになるよねえ。とかいって、校正も添削もやっぱり黙々と作業するから個人で受注してたら同じことに!おお、引きこもり仲間なのか!
今ではフェイクスイーツのワークショップを東急ハンズやショッピングモールでこなすなど、クラフト系ワークショップの猛者でもあるケバヤシ先生。活動を始めた7年前は右も左も分からない状態だったそうだ。
右も左もわからない。ちょうど今の私がそんな状態だと思う。仲間とイベントを企画することになり、仕事も変わっていき、あれこれしているけど、絶対の自信があってやっているのかと言えばちがったりする。
正解がない中で動いていく先々でいろんな人に出会う。またそれが次につながっていく。そんなことの繰り返しで今まで来ている。歯がゆいと思うこともあるし、足元がぽっかりあいた穴のようにわからなくて怖くなる時もある。同期の活躍している子を見ると落ち込むこともあるし、中々会えなくなってしまった人を思うと寂しくなることもある。
そんなこんなも後で振り返った時に笑えるようになっているといい。ケバヤシ先生も7年の間にたくさんのことが詰まって今日、私たちの目の前にいたんだもんな。
今日の会では喋りまくった。そして、餃子に唐揚げにポッキーに金柑という体型に気をつけている人ならNGな組み合わせのものをまりまり食べた。もともと十二国記について語ろうの会だったけど、挿画の山田章弘氏の話から話題は羽住都さんという画家さんの作品に。緻密で精密、それでいて壊れそうな位優しい世界。その労力を想像するだけでひれ伏したくなる。ファンタジーとミステリーを読むという女性と話は盛り上がる。単純に本の話題だけして大騒ぎしたのはどれくらいぶりだろう。
仕事や今進めている作業はなんだかんだ山盛り、盛りだくさんすぎて全体で言うと楽しいのだけれど、単純に好きなものや面白いもので語れる場所や空間を持つようにもなっていきたい。自分が抱えていた疑問のヒントにつながるアドバイスもいただき、随分贅沢な夜になった。
ちなみに今日も酔っ払ってます?と真顔で聞かれてしまった。私は基本的には真面目である。真剣である。しかし、常に酔っ払ってるもしくはふざけているようにしか周りに見えないのはどうしたことだろう。じゃあ本当に酔っ払ったらどうなるのか。楽しそうに見えたと言われるのである。(実際、楽しい相手と飲むとウキウキするけど。なんならメール送りたくなる)普段と変わらないじゃないですか!がーん!!
今日は空気が貫くように冷たい。日々変わっていくけど、オリオン座は変わらずに空に浮かんでいてほっとする。季節が移り変わっていくにつれて星座も変わってゆくけど、いいものだ。
どうも、ここまでお付き合いいただきありがとう。みなさんどうぞ温かくしてお休みください。