集客に悩む。自分が選ぶ立場の時は思いめぐらすこともなかったけれど、いざ選んでいただく方に立つとまるで見方が違うんだねえ。
そもそも、知られていない。誰も自分のことなど知らないという当たり前のところからのスタートなんだな。これは誰もが通っていくところだから、そういうもんだと思おう。うん、そうきめた。このブログもそうだしね。ぐねぐねうねうねしながらも書くわ~。
久々に母親と弟その2と夕飯を食べることに。病気を患いしばらく食事制限が続いた母が選んだのは焼肉だった。
私は好き嫌いはとくにない。いただけるものはありがたくいただく。唯一苦手なのは一度で噛みきれないおでんの昆布さん。一度で噛みきれないという事実に、いつも敗北を覚えるので苦手なのです。
その私にかわり、食べることにこだわりをもつ弟その2がメニューをバシバシえらんでじゅうじゅう焼いてゆく。
「固くて食べられない」
そういいながら母は自分の焼肉をひょいひょい私の方に移してゆく。
母は食事制限してた時の影響で、消化のしにくい食べ物に敏感になっているようだった。
え~っ、この肉固いの?といいながら、母親にも食べやすいような柔らかい肉をオーダーし始める弟その2。気に入らないと隣の私に肉を移す母。食べ物を無駄にしちゃいけないとひたすら食す私。
じゅうじゅう
ひょいひょい
ぱくぱく
じゅうじゅう
ひょいひょい
ぱくぱく
じゅうじゅう
ひょいひょい
ぱくぱく
「固い」
「えーーー⁉これでも固いー?」
弟その2、高級ラインナップの薩摩牛を繰り出すが敗北を喫する。
試行錯誤の結果、母が食したのはやわらかハラミだった。しかし、そのやわらかハラミすら肉によっては「固い」が発動する。
「敗北です」
ご飯こんなに残っちゃったーという母を見ながら、弟はつぶやく。ひたすら肉を焼いた弟とひたすら二人分の肉を食べた姉の私。そう、我々は敗北したのだ。うなだれる弟その2が不憫だった。
「落ち込むな○○。よく忍耐し、健闘したよ。ただ相手が強すぎたんだ。攻略難易度Sランクは半端じゃないということを我々に教えてくれたんだ。」
「そうだよね‥‥‥‥」
肉ではなく卵スープが気に入ったらしく、スープを飲みながら美味しいーという母を横目に見ながら姉弟の絆を深める私たち。
こんなしようのない事ができることもありがたいことだと、母の病を垣間見てきた今なら思える。予測も計算も論理もまるで通じないことが沢山ある、と思いしった今なら。
集客に悩んでいる。人の心も行動も世界もまだまだ新しい発見ばかりの毎日。それが面白いと思う。
みなさま、善き1日を!