その日、わたしは大変ぶんむくれていた。
会社の上司と翌日に面談があるらしいのです。
らしい、というのは、現実逃避が入っております。
逃避したからといって現実が変わるわけではないので、悪あがきですね。
試験直前に部屋を片付けるとか、漫画を一気読みしはじめるとか。
うん、昔からやっていることが変わっておりません(泣)
私はこの面談というのが大変苦手です。
あの、自分の目の前に会社だか学校だかの偉い人がきて、
なにやらを話すという、あのシチュエーションが。
いやだいやだとごねてみても変わらない。
そう、それはわかっているけど、ごねてぶんむくれていたわけです。
最近友達から精神年齢が中学〜高校生くらいだと認識されていたとわかり、
さらに現実逃避したくなる2月です。
ところが、そんなおりにお米をいただきました。
米がくる。
それはわかっていたのです。日本郵便に再配達の手続きもしましたしね。
でも、届いた米を見たら。
ああ、もう私はこれで大丈夫!明日の面談もいける!無敵!
とか思ってしまった。
なんですか、あの豊かな米を見ると湧いてくる無敵感は。
色々あるよね、でも米があるからなんとかなるさっ。
爽やかに朗らかに、無言のうちに訴えてくる米粒たち。
面談に怯える心に差した一筋の光。
ありがたい。
米は、米はきっと潤いのための最終防衛線なのです。
突破されるわけにいかぬのです。
もし、米が届かなかったら。
私の心は砂漠のままだったかもしれないと思うのです。
心の潤い。私にとって、それは米。
間違いなく、米。
文句なく、米。
潤いキープで参りましょう。
面談に怯える社会人より。