鶴岡八幡宮ハチマンの日常

過去投稿分(2016年12月~2023年12月)
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こんにちは!私、鳩のハチマン。下の池にいるのは白いさんと鴨さん。いつもは鶴岡八幡宮の池にいるの。ハチマンの「マン」とかついているけど、私はれっきとした女子よ。間違えたら優しく20回ほどつついてあげるから。よろしくね。

私たちはいつもは穏やかに池にいるわ。なんでか私は写っていないけど。

私がいつもいる池の近くには無料休憩所があって、その入り口付近には鯉の餌が売っているの。たまにもの好きな人間が買って池に投げてくれるのよ。「鯉」の餌を。

鯉の餌だから、鳩は食べないんじゃないかって?私たちは野生の誇り高き鳩よ。栄養になるものならすかさず摂取しようとするわ。

餌をなんとか食べようとしてみんな大興奮よ!!!

私たちが大騒ぎするものだから、鯉さんは池の底に潜っちゃって出てこないの。「あ〜、つきあってらんないわ。あんたたち騒ぎすぎ」って、鴨さんにもドン引きされちゃった。これも仕方ないのよ生きるためですもの。それでも生きるって切ないことが多いわ。

鯉さんに避けられ、鴨さんにドン引きされても、私の「餌を食べたい」という思いは揺るがない。鳩は行動を通して己を表現するのよ。と、いうわけで白いさんは欄干に乗り出して猛烈アピール。
「餌ちょうだい」。白いさんの羽は綺麗ね。まあ一番綺麗なのは私の羽だけど。


でも人間の男子って、私たちが肩に乗ろうとすると怒り出すのよね。鳩の分際で生意気だぞって喧嘩を売ってくるのよ。なんでもなめた態度が腹に立つんですって。そうかたわらの女子に説明してたわ。

 

なめてるに決まってるじゃない。

 

空も飛べない、鳩胸も持っていない、餌を欲しいところに投げてくれない。ないが三拍子揃った生き物に言われてもねえ。雨も台風も全部を体ひとつでやり過ごす誇り高い私たちにかなうわけないじゃない。喧嘩はいいから餌ちょうだいよ。

 

「たまにわびしくなるの。いつも餌は同じ味だから」
そういえば白いさんはそう言ってたっけ。


そんなときは私はこういうわよ。違う味やものを見にいきましょうって。


お腹の足しにはならないけど、見事なものねえ。人間のあなたの目にはどんなものが映るのかしら。今度聞いてあげてもいいわよ。今までより美味しい餌をたくさんくれたらね。それじゃあ、またね!

(なんで肝心の私がピンポケしてんのよ……)

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