この世界にはあらゆる沼が存在する。あんな沼。こんな沼。
ひとたび沼にはまったが最後。その中で甘美な苦しみが待っている。
それが沼。恐ろしや。
私はこの先に沼があるかもしれない道に踏み込むことを決めた。
カメラだ。
昨日は一昨日撮影した写真の加工でほぼ1日が潰れた。
その後に都内で新しい仕事の打ち合わせ。そこでも写真撮影が入ることに。
思えば今の働き方を始めた時点で書く事と撮影がセットになっていた。
自前のものが必要だ。さすがにここまでくると人から借りたカメラでは申し訳ない。
というか自前のものがほしい。
今回の5日間の講義の撮影について、身に染みたことを書いておこうと思う。
本職の方からすると今さら?な内容。でも仕方ない。これが今の私のレベル。
・事前リサーチ必須。仕事を依頼した相手が何を求めているのか、入念に確認・準備して万全の体制を整えて臨むのが基本。
この認識が本当に甘かったと思う。特に最近いただく仕事は、相手も自分も初めてのもの、ものすごく相手と意思疎通が必要なもの、段取りが掴めないものなどいろいろ。
こちらからのリサーチと確認と提案は本当に必須。
・カメラマンの仕事はいかにいい画を撮影できる場所を抑えるかが勝負。
「あっちに気を使い、こっちに気を使いしてたらいい画なんて撮れない。どんどん自分で場所を確保していくのが仕事。」
最初はお邪魔虫の感覚が強かった。
みなさん、講義を集中して聞いているのに私が入っちゃってごめんなさいって思ってしまう。
人の間に割り込んで入るのができなかった。そこにいただいたのが上の言葉。戒めの言葉。
写真を撮るのではなく、いい画を撮影できる場所を抑えるのが仕事と聞いたときは、本当に目から鱗だった。
・撮影した画像が宣伝やPRに使える品質のものであること(加工必須)。
今回は講義の撮影で、俯瞰の大事さが身に染みた。
写真を一目見ただけで講師が受講生にどんな状況で教えているかわかるようなものが必要だった。加えて、その場面ごとにどんな表現が見た時に面白いか、状況を読んで撮影していく必要性も。
すばやい反応、感じ取る力、状況判断勝負。
撮影して記録するだけでなく、後に宣伝やPRとしても使える質も必要とされる。
キリキリすることばかりの撮影だった。でも、前進しようとする受講生の姿は眩しく、とっても美しい。その場に一緒にいることができてよかった。
そして今回のお話をくださった師匠(と勝手に思っている)にはますます頭が上がらない。足を向けて寝られない方が沢山いるので、どうしたものか。ちゃんとお返ししていくよ。おらおら?
またこれからも人を写せたらなと思う。ということで、目下の購入目標は自前のカメラである。
型落ちでエントリーモデル。軽いの大切。
本体と単焦点、普通、望遠がセットになったものが手に入らないものか。
ファインダー越しにいろんな世界を覗きこみたい。そんなことを思う消費税8%の時代、最後の日であることよ。