こんにちはemiです。
前回の投稿を多くの方に読んでいただきました。ありがとうございます!
今回はBサイド的な話として、言葉で脱線しがちな日常生活を、日頃から素晴らしいギャグセンスで力をもらってます日清食品の広告と合わせて書きます。よろしくおつきあいくださいませ。
【赤入れに忠実】
まずはこれを見ていただきたい。
修正になんでも応えてくれるデザイナーさんが上司からの「チーズ感が足りない」というダメ出しに全力で応えてくれた結果…ミルクシーフードヌードルの広告がこのような形になりました! pic.twitter.com/0T7aFfBXtN
— カップヌードル (@cupnoodle_jp) October 17, 2017
2017年10月16日21:52投稿 カップヌードルのツイートより引用
デザイナーさん、赤入れという上司からの指示に超忠実。
忠実すぎてすごいことに!!
「職務に忠実」
これはどの仕事に従事されている方でも切に願うこと。
校正の仕事は、元の文章と作成されたデータに違いがないか、一文字ずつつけあわせていく仕事です。
どんな風に仕事をしていくかは、ちょこっと前の記事にも書いたことも。
大切にしているのは、意味をとらないこと。あくまで文字の形を読むのが大切。
確認することは多く、文字はもちろん、句読点、カッコ、文章が行の最初から入っているのか(天ツキといいます)、何字下げで始まっているのか、前の行とは行が空いているのか(行アキといいます)などなど。
脳みそというのは非常に巧みです。
もし、内容を読むモードに入ると、仮に修正箇所があったとしても自動補正をかけてしまうんです。
たとえば、本当なら句読点が抜けていても、入っていると判断してしまう。だって続きをはやく知りたいから。それが読むモードの怖さです。
そして、読むモードだと、形読み取りモードよりも作業ペースが遅くなります。
時間はお金。
精度が落ちたうえに、作業も遅くなるというマイナススパイラル。こわやこわや。
そんな私にとって恐怖のジャンル。
それが、
官能小説!!!
です。
「読者の妄想をいかに膨らませるか」
これに著者は全力投入されています。
受け取って!!私の官能表現!!!とりゃ~~~!!!!
ストラーーーーイクッ!!!!
官能小説に免疫がなかった私は、始めて担当した時、あまりの引き込みの上手さに翻弄されまくったのです。
ううう、必死に形をとろうとしているのに、文章読みたいと引っ張られる!!!
何度も引っ張られまくったものでした。
仕事してるはず。
私はいま、仕事で目の前の作品に接しているはず。
だから、これは、し、ご、と!
悪いわけでもなんでもない。
でもでも。
午前中の真っ昼間から、
職場で官能的な文章を読んでいると、
背徳感がずどずどずどおっと押し寄せてくる!!
なんでーー??!
いやでも、仕事してるはず。
というように。
素晴らしい官能小説のおかげで。
職務感と読者本能と背徳感の脳内三つ巴の戦いを繰り広げたのです。
それだけ、魅力的な文章ということなので、お客様にとっては勿論、素晴らしいこと。
「職務に忠実」
時になんとむずかしいことか。
【言葉にこだわる】
http://www.donbei.jp/img/poem/gallery/dl/donbeipoem_3.jpg
どん兵衛HPより引用
めくるめくマンションポエムのパロディたち!鰹サンクチュアリってなんやねん!もう、大好き!!です。
当時、目立つところにデカデカと貼られたこの広告たちに、私は釘付けになり、立ち止まりっぱなしになりました。
年がら年中文字ばかり追いかけるので、興味ある言葉が出てくると食いつきます。
今の言葉はどういうことですかっ!?
話していても、相手から予想外の言葉が出てくるとインタビューしたくなる。
そういうのってありませんか?ここは、検証したいところです。
そんなホイホイワードの中に必ず引っかかる言葉があります。
それは。
もちもち
です!
パンやチョコレートやアイスでもちもちとか商品名に付いているとほぼ例外なく買ってしまう。
なんと恐ろしい(?)パワーワードなのか。
私を満たしてくれるようなもちもちに会えるかもしれない。この広い世界にきっといる私のもちもち。
きっと心のどこかで私はもちもちを求めているのかもしれません。
その抵抗不可能なもちもちのなかでも、代表格はなんといっても大福。食感がもちもち!
世の中にはフルーツ大福があります。苺大福の果物バージョンですね。先日たまたま買ったのは杏大福でした。これが甘酸っぱさもあんこの甘味がほどよく、たまらなかったのです。以来、私はフルーツ大福のとりこに。
私の中ではパワーワードもちもちと、そこから連想する食感「大福」、もっと言えば「フルーツ大福」がタッグを組んでおります。
しかも。
近くの和菓子屋さんではブルーベリー大福が登場。季節ごとにクルクル変わる。抗うことなど不可能。
「言葉にこだわる」とはなんと、狂おしいことでしょう。
ああ、他の方のこだわり言葉も知りたい!!!
【黒歴史すら塗り替える】
【日清食品の闇に迫る】日清食品は夏に弱い。ブームにのって失敗すること数知れず。攻めて迷走。焦って自滅。今度こそ売れて欲しい!黒歴史トリオ発売。 #日清の黒歴史トリオ https://t.co/mYTODKIfjU pic.twitter.com/IJ8hsvx1ng
— カップヌードル (@cupnoodle_jp) June 26, 2017
2017年6月26日投稿 カップヌードルのツイートより引用
「攻めて迷走。焦って自滅」
もう、キャッチコピーからして、敗北です。
もう、誰が考えているんだ、文言!!
最高だ!!
自らの黒歴史すら、リベンジという形で古傷をおもいっきりグリグリえぐりながら再登場する。
その前向きさ。
そのひたむきさ。
この攻めに攻めている広告に接する度に、また頑張ろう、そう姿勢を正さざるを得ない。
そんな力を感じます。
私は先日、友人からクレームを頂戴しました。
そのときの私は、締め切りに追われていまして。ひとつ片付けたけど、もうひとつ大きいのを片付けなければならない。
ちょっと休みたい。だけど、今取り組まないとどうにもならない。
そんな状態でした。
ふと。
猛烈に下らない言葉をつかいたい衝動に駆られたのです。
しかも、誰かに聞いてもらいたい(迷惑)。
そこでとっさに、友人へ連投LINE。
「眉毛の睫毛のまゆぴっぴ」
「ツンタカツンタカすってんてん」
「角砂糖きび砂糖佐藤梅田清田」
「アハンチュール」
以上の私の言葉たちは友人に受けませんでした。
後日前後関係を説明したところ、
「とんだ貰い事故だー!」
とのこと。
く、くやしい。
私は友人に訳のわからないメールを送ったことよりも、受けなかったことが悔しくてたまりません。うう、ごめんね友人!
受けなかったことは、確かにくやしい。
でも、黒歴史リベンジを見習って、友人受けする言葉を使っていきたいとメラメラ燃えております。
以上、校正Bサイド的な日常生活でした。
ここまで、ステマかっていうくらい日清の広告に対する愛?をも語りました。
このように、日清の広告は私の日常を明らかにそのギャグセンスにより明るくしてくれています。
真面目にきっちりぴっちりも必要。
校正校閲はその傾向が強いです。
だからこそ、ゆるく、まったり、ほんのりも同じくらい大切なことなんじゃないかと思っているのです。
人間なので。それ位がいいし、それ位でいい。